できるだけ歯を抜かない、正しい噛み合わせを重視した治療
名古屋RD歯科クリニックでは、乳歯列期のあいだから正しい噛み合わせへと誘導することを重要視しております。
その具体的方法として、「オーバーレイ」という治療を導入しております。精密な検査で現在の顎の位置を正確に把握し、誘導面(ガイダンス)を持った銀歯またはプラスチックの被せ物を取り付けることで、日常生活を送りながら少しずつ顎の位置を改善していく治療です。お子様、保護者様のご負担が非常に少なく、必要最小限の装置で効率的な噛み合わせ改善が可能です。
オーバーレイによって顎の位置を正しておくことで、その後の矯正治療がよりスムーズに、また後戻りのしにくいものとなります。
なお、オーバーレイを使用した場合、一時的に前歯の上下のあいだが広くなりますが、これは顎の位置が改善され奥歯が噛み合っていることの証明であり、その後数カ月で開きはなくなります。ご安心ください。
子どもの歯並び矯正はいつから?治療期間は?
小児矯正は、「〇歳からスタート」と決まっているわけではありません。
お子様の歯並びの状態や顎の成長具合に応じて、適切な治療開始のタイミングが異なります。
乳歯の時期に歯並びと悪い癖のチェックをしてもらう
乳歯列期に一度受診していただくのが、歯並びの乱れを防ぐためにはもっとも確実と言えます。
この時期に矯正治療を開始することは多くありませんが、受け口などの場合は、4歳頃から治療が必要なケースも存在します。
矯正治療が必要なくとも、ご相談の際には今後の見通しについて保護者様にお伝えいたします。また、マウスピース型の口腔機能育成装置「Vキッズ」を使用した小児口腔育成治療、受け口の改善に適したムーシールドによる治療も、3歳頃から開始できます。
口腔機能育成装置「Vキッズ」
ムーシールド
永久歯への生え変わりの時期(交換期)
乳歯から永久歯へと生え変わる、5~12歳頃に行われる矯正治療は、Ⅰ期治療と呼ばれます。
装置を用いて顎の成長を促し、永久歯がきれいに並ぶためのスペースを確保します。この時期から矯正治療を行うことで、12歳以降のⅡ期治療が不要になる可能性が高くなります。
なお、受け口の改善に適したムーシールドも、引き続き11歳頃までであれば適応の範囲内となります。
治療期間は10か月~1年半くらいが目安ですが、歯並びの状態によって個人差が大きいため、一度ご相談ください。
永久歯が全て生えそろった時期
永久歯が生え揃う、おおよそ12歳以降の時期を指します。この時期に行われる矯正治療を、Ⅱ期治療と呼びます。
ブラケットとワイヤーを用いて、永久歯を適切な位置へと移動させる矯正治療が主体となります。治療期間は、1年半~2年半程度が目安です。
子どもの悪い歯並びを放置すると
悪い歯並びを放置してしまうと、以下のようなデメリットが発生します。
- 汚れが溜まりやすく、虫歯、将来的な歯周病のリスクが高まる
- 思春期、青年期を迎えたときに、コンプレックスになることがある
- 噛み合わせも乱れている可能性が高いため、歯ぎしり、顎関節症などが懸念される
子どもの矯正治療の症例紹介
小児矯正治療
治療前(前歯が生えてくるスペースが全くありません。)
正面
上顎
下顎
上下拡大終了時(まだ下顎の犬歯のスペースが全くありません。)
前歯萌出完了(小臼歯が生えてくるのを待っているところです。犬歯はなんとか入ってきました。)
奥歯の銀歯は噛み合わせを適正にするためのオーバーレイという装置です。
奥歯まで全部でてきたら、2期治療に入るか相談です。
①治療名 | 小児矯正治療 |
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②治療説明 | 永久歯のスペースが全く無いく、他院ではこのまま待って永久歯を抜いて治療すると説明され、 なんとか抜かずに出来ないかと来院されました。 歯の幅も平均より大きく、なかなか難しかったですが、歯列弓の拡大、 オーバレイで垂直的な顎位の修正、ワイヤーで前歯の位置補正及び犬歯のスペース確保を行い、 なんとか永久歯を抜かずにここまできました。 |
③治療回数・期間 | 治療回数:約20回~/治療期間:約3年 |
④副作用とリスク | 小児矯正は成長とともに進めていきますので、期間は長くなります。 |
⑤料金 | 約550,000円~(税込) |
子どもの矯正治療の費用
税込価格です。
診断料 | 33,000円 |
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1期治療 | 550,000円 |
2期治療 | 275,000~440,000円 |
ムーシールド | 55,000円 |
Vキッズ(診断料込) | 110,000円 |
リテーナー(片顎) | 33,000円 |
お支払方法
現金、銀行振り込み、または以下クレジットカードでのお支払いに対応しております。