神経のない歯や周りの歯ぐきが変色している
根管治療で神経を抜いた歯や、何かにぶつけるなどして神経が死んだ歯は、その後黄色っぽくなったり、茶色っぽくなったり、灰色っぽくなることがあります。
また、差し歯に金属が使用されている場合には、その歯のまわりの歯茎が黒ずむこともあります。
いずれも改善が可能ですので、お困りの方は一度当院にご相談ください。
歯の仕組みについて
歯は外側から、エナメル質、象牙質、神経(歯髄)という構造をしています。
神経は、痛みを知覚したり、象牙質を作ったり、栄養を届けたりする役割を担います。また、エナメル質は半透明であるため象牙質の色を透かしており、このことで外から見たときの自然な白さが維持されています。
神経がない歯が変色するのはなぜ?
神経が死ぬと、象牙質への影響の供給が止まります。加えて、歯の免疫力の低下から不要な物質の侵入を防ぐことができず、その物質の色がエナメル質に透けて、変色を起こしてしまいます。
神経を取った覚えがない歯が黒ずんでいる
歯をぶつけるなどして、折れてはいないものの、その神経が死んでしまうということがあります。虫歯にもなっていなければ治療もしていないのに、歯に黒ずみが生じるのは多くがこのケースです。
場合によっては、後々に強い痛みが生じたり、歯茎が腫れたりということも考えられますので、明らかに1本または数本だけ黒ずんでいるという場合には、一度歯科医院を受診されることをおすすめします。
神経を取った歯が痛い場合の治療法
歯髄再生治療
親知らずなどの不用歯から、歯髄幹細胞を採取し、神経を取り除いた歯に移植する治療法です。歯髄・象牙質が再生され、歯の健康と審美性を維持することができます。
ウォーキングブリーチで歯の内側から漂白する
歯の裏側に小さな穴を開け、薬剤で内側から繰り返し漂白する方法です。正面からは、穴が見えることはありません。
<費用>
33,000円(税込)
<副作用とリスク>
根管の封鎖の不備や長期間の処置によって歯根吸収がおこる可能性があります。
希望通りの色に戻らない場合、詰め物や被せ物で修復が必要になることがあります。
ラミネートべニア
歯の表面を薄く削り、加工したセラミックを貼り付ける方法です。歯の白さだけでなく、歯の形・大きさも調整することができます。