口臭を自分で確かめる方法
私たちは常に自分の息のにおいをかいでいるようなものですので、口臭が強くなっても通常は気づくことはできません。以下のような方法であればセルフチェックが可能ですので、一度お試しください。
コップ・袋に息を吹き込みかぐ
コップやビニール袋に息を吹き込み、蓋をして、何度か深呼吸をしてから、中をかいでみる方法です。
舌苔のにおいをかぐ・歯間の汚れのにおいをかぐ
舌ブラシ、やわらかい歯ブラシ、綿棒などで舌苔(舌に付着している汚れ)を拭い取り、かいでみる方法です。デンタルフロスや歯間ブラシで歯間の汚れを取り、それをかいでみる方法もあります。
口臭の原因
口臭の原因はさまざまなものがあります。
大きく、お口の中に原因があるものと、お口以外に原因があるものに分けられます。
お口の中が原因の場合
歯周病
口臭の原因としてもっとも多いのが歯周病です。
特に炎症がひどいとき、膿が出ているときには、独特の嫌なにおいが発生します。
虫歯
虫歯が進行すると、歯に開いた穴に食べ物が詰まったり、細菌が繁殖したりして、強い口臭を放ちます。
舌苔
舌苔は誰にでもあるものですが、量が多くなると強い口臭を放ちます。体調を崩したとき、唾液の分泌量が低下したときなど、舌苔が多く発生します。
詰め物・被せ物の不適合
詰め物や被せ物が合っていないと、隙間に汚れが溜まり、口臭の原因になります。
特に、金属の詰め物・被せ物は、長期使用によって溶け出しが起こり、不適合が起こりやすくなります。
入れ歯・ブリッジのお手入れ不足
入れ歯やブリッジは、どうしても歯や歯茎とのあいだに隙間を作ってしまいます。
お手入れが不足すると汚れが溜まり、口臭の原因になります。
口腔がん
舌癌、口底がん、歯肉がんなどの口腔がんが発生すると、強い口臭を放ちます。
お口以外の原因がある場合
耳、鼻、のどの病気
中耳炎、副鼻腔炎、扁桃炎、咽頭炎、咽頭がんなどがあります。
呼吸器系・消化器系の病気
肺がん・肺腫瘍、逆流性食道炎・食道がん・胃がんなどがあります。
糖尿病
細胞が糖の代わりに脂肪を分解するようになり、その際に生じるケトン体によって、独特の甘酸っぱいようなにおいを放ちます。
ホルモンバランスの乱れ
月経や妊娠など、ホルモンバランスが乱れることで、口臭が強くなります。
においの種類と全身の病気との関係
病気の種類によって、口臭も変化を見せます。あくまで参考ではありますが、こちらでご紹介します。
気になったときには一度ご相談ください。歯科以外での診断が必要となった場合には、専門の医療機関をご紹介します。
病気の種類 | 臭いの変化 |
---|---|
肺がん・食道がん・胃がん・咽頭がん・扁桃炎 | タンパク質が腐敗したようなにおい |
咽頭炎・気管支炎 | 甘いにおい |
糖尿病 | 甘酸っぱいにおい |
腎疾患・肝がん | アンモニアのにおい |
肝硬変 | 腐った卵のようなにおい |
口臭の改善・口臭対策には歯科治療が効果的です
口臭がきつい場合、その原因のほとんどは、口腔内にあります。
起床時や食後などは誰でも口臭が強くなるものですが、それ以外でも口臭が気になり、思い当たる原因がない場合には、一度当院にご相談ください。
虫歯や歯周病などの治療、クリーニングはもちろん、口臭対策グッズなどもご用意しております。
口臭対策として自分でできること
丁寧なブラッシング・歯間の掃除
歯科医院で指導を受けた上で、丁寧なブラッシングに努めてください。
デンタルフロスや歯間ブラシを使っていないという方は、どちらかをブラッシングと併用してください。歯間が狭い方はデンタルフロスが、歯間が広い方は歯間ブラシがおすすめです。
洗口剤の使用
デンタルリンス、マウスウォッシュなどのことを指します。
睡眠中は細菌が繁殖しやすいため、就寝前や起床後の使用が特におすすめです。
タブレットの使用
口の中で溶かすタイプのものです。
口腔内フローラをコントロールし、口臭を予防・改善します。
舌掃除
「舌ブラシ」は舌の表面を傷つけ逆に口臭の原因になることがありますので、使い方に注意が必要です。
おすすめはタングスクレイパーです。表面のヌメリを優しく2~3回こすり落とします。
過度にこすり過ぎると、舌が傷つくことがあります。舌苔は健康なお口にも存在するものですので、完璧に落とそうとする必要はありません。
当院で取り扱う口臭対策グッズ
バクテリア抑制デンタルリンス(洗口剤)
口臭の原因のほとんどは舌の深層に潜むバクテリアと言われています。
舌をこすっても、うがいをしても届かないこのバクテリアは「酸素」に弱い性質を持っています。
プロフレッシュに含まれるCLO2(二酸化塩素)が唾液の中に多くの酸素を供給することで、バクテリアの活動を抑制し、長時間「口臭を無臭化」します。
使用方法
1キャップ1杯のリンスで、1分間お口をすすぎます。
このままリンスを吐き出さずに、柔らかい歯ブラシで1分間、歯と舌以外の歯ぐき・上あご・頬の粘膜みがきをします。
2リンスを吐き出して、タングスクレーパー(別売り)を水でぬらし、リンスが舌の表面に十分にいきわたるようにやさしくなぞってください。
※舌表面を激しくこすらないでください。
3キャップ1杯のリンスで、30秒間ぶくぶくガラガラお口をすすいで、吐き出してください
※使用後、20~30分間は飲食を避けてください。
ご使用になる前に ~開栓時には必ず次の調整を行ってください~
ボトルキャップを開け、付属のA液を入れ、よく振ってください。
同様にB液も入れ、よく振ってください。30分おいたら調整が完了。
口臭対策タブレット
プロバイオティクス タブレットに含まれる「ストレプトコッカス・サリバリウスK12」は人間の口内に存在する乳酸菌の一種でSalivarisinAとSalivarisinBという2種類の天然ペプチド抗生物質を産生し、口臭、虫歯、歯周病、口内炎などの原因となる有害なバクテリア(悪玉菌)の増殖を抑制し、口内の細菌叢(フローラ)のバランスコントロールを助けます。
歯周病や口臭、虫歯に悩む人は、口腔内のその原因となる悪玉菌が圧倒的に多く、善玉菌である「K12菌」を口腔内に移植し定着させることで、健康な口腔内の微生物環境を整えます。
善玉菌を定着させることでインフルエンザや風邪の予防にも効果的です。
使用方法
- 就寝前もしくは食後に使用します。
- タブレットをそのまま飲み込んだり、噛んだりせず、舌の上で自然に溶かします。
- 1日1回もしくは2回、1回に1粒を目安にご使用ください。
費用
税込価格です。
プロバイオティクス タブレット | 4,400円 |
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プロフレッシュクリニカルオーラルリンス | 2,970円 |
プロフレッシュ タングスクレーパー | 440円 |